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「搬送、されど搬送」

  • ozakitaichidesign
  • 2024年4月3日
  • 読了時間: 2分

 病院前救護活動とは、重症度緊急度の認められる傷病者を迅速的確に医療機関に「搬送」することです。すなわち「搬送」が中核となる活動ということになります。平成21年に消防法一部改正で第1条に加えられた救急業務を説明する文言も、「傷病者の搬送を適切に行うこと」となっています。消防法第2条第9項の救急業務に関する規定も、原則「医療機関その他の場所に搬送すること」とされています。しかしながら、医師主導型で進められてきた救急業務に関する議論や教育内容は、応急手当、応急処置に関するものに注目が行きがちでした。そうした状況の中、救急需要対策が喫緊の課題とされるようになり、さらに感染症の拡大に伴う搬送困難事案の出現により、ようやく「搬送」が注目されるようになってきました。

 一方で、事後検証や各地の研修会における質問の中に、救急車が交通事故を起こし搬送が遅れる、救急現場や搬送先医療機関を間違えて遅れる等機関員らによる人為的ミスと言い得るものが目立ってきたように感じています。

 4月の塾では、この後者の、むしろ救急隊側に課題があると考えられる事案に関して、原因となる要素の抽出と、自分たちでもできる対策、あるいは消防本部として取るべき対策について考えたいと思います。是非ご参加ください。

 なお、前者の課題に関しては、私とは少し視点はことなりますが、本年9月を目途に、搬送を議論の対象据えた学会設立動きがあり、私自身オリジナルメンバーのお誘いを受けていますが、この問題については、別の機会に取り上げることにします。

 

 

4月塾

4月23日火曜日午後7時から

「搬送、 されど搬送」

救急車が交通事故を起こし搬送が遅れる、救急現場や搬送先医療機関を間違えて遅れる等機関員らによる人為的ミスと言い得るものが目立ってきたように感じています。この、救急隊側に課題があると考えられる事案に関して、原因となる要素の抽出と、自分たちでもできる対策、あるいは消防本部として取るべき対策について考えたいと思います。

 
 
 

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