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「なぜ、しないの?」

  • ozakitaichidesign
  • 2024年6月3日
  • 読了時間: 3分

更新日:2024年6月4日

 傷病者搬送中にストレッチャーの傷病者を固定するためのベルトを締め忘れている(?)ことから傷病者を転落させてしまい、重篤な結果を生じさせてしまった事案に関する報道が目立ってきました。同種事案は以前から生じており、私自身、過去に、事後検証でその種事案を検討した経験もありますが、このところ特に報道される機会が増えてきているように感じています。なぜ、現場救急隊員はベルトを締め忘れてしまうのでしょうか?締め忘れているのではなく、締めないで活動する癖がついてしまっているのでしょうか?刑事責任が発生する可能性のある事案だけに気がかりです。

 この種事案に限らず、自分の身を守るためにも、職場安全のためにも、市民ためにもなるのに、なぜ現場隊員はしないの?という類型が少なからず存在します。日常の救急活動の中で、現場隊員は不安に感じていないのでしょうか? おそらく、不安に感じつつも、何らかの理由で実現されていないものと想像します。そして、現場隊員もわかっているだけに共通の悩みの一つとなっているものと思います。勿論、地域ごとのMC体制や消防本部の事情等のローカルな理由から等閑視され、実現不可能になっているものもあることでしょう。例えば、指示指導医に助言要請を気兼ねできる体制が存在していれば、現場隊員は心強く思うと想像できますが、そうしたシステムが構築されていない地域も存在しているのも事実です。安全な職場環境を形成していく上では必須のシステムと言い得ますが、こうした地域では現場隊員が実現してもできない地域になっています。他方、AEDを貸し出すシステムのある地域では、ただ貸し出すだけでなく、オンリクエスト方式で、貸し出す際に応急手当講習会を実施することは、バイスタンダーCPR実現のために有効なやり方と言い得ます。しかし、現場救急隊員の多忙さゆえに、誰でも考えつくことですが実現できないでいる問題かも知れません。そんな疑問や不安に感じていることを、この際吐き出してみませんか。「すべきことなのに何故しないの?」「なぜできないの?」と考えられる課題を6月の塾では取り上げます。私も含め、参加された皆さんから意見やアドバイスを頂戴し、「ひと手間かけることで、安心安全が得られる」ような現場にしていくことができるための知恵を得る機会になればと思っています。的確な病院前救護活動を実施するための企画です。せっかくの機会ですので是非ご活用ください。

 

 

6月橋本塾

 

 日時: 令和6年6月25日火曜日午後7時から

「なぜ、しないの?」

的確な病院前救護活動を実践していくための役立つ企画です。

知れません。気楽にご参加ください。

 
 
 

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